02月06日 13:05 森の午後に手のひらの色

空は少しだけ春めいて、でも冷たい陽光が森の小道にまぶしく射し込んでいました。

ミャオ・シルヴァは銀灰色のしっぽをふんわり揺らしながら、明るい木漏れ日の中を歩きます。落ち葉はカサカサと心地よい音を立てて、足元に散り敷かれていました。そのなかには、冬を越えて彩りを残した赤や黄色の葉っぱがぽつぽつと混ざっています。

森のなかは凛とした静けさ、どこか遠くで鳥のさえずりが響き、小さな風が木々のあいだから通り抜けるたび、耳がぴくりと反応しました。「ふふ、気持ちいい…」と心のなかでつぶやきながら、ミャオはふわりと葉っぱをすくい上げ、小さな手のひらに重ねていきます。

枝越しの青空を見上げると、光の粒がきらきらと舞い降りてきて、本当にここだけ時間がゆっくり流れているみたいでした。両手いっぱいになった葉っぱの香りをそっと吸い込んで、ミャオ・シルヴァは静かに目を閉じます。

誰もいない静かな森で、自然と調和する心地よいひとときが、猫耳の少女の午後をやさしく包んでいました。

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