01月29日 09:24 冬の花を見つけて

月読通りの石畳を、ミャオ・シルヴァの足音が静かに響きます。

朝の光は透明で、低い建物の屋根に淡く霜が残っていました。銀灰色のしっぽが陽に透け、時折ぴょんと跳ねるたび、冷たい空気にふわりと白い息が浮かびます。

道の脇には、冬の空気にも負けず、小さな淡紫色の花が顔をのぞかせていました。ミャオはしゃがみこみ、その可憐な花に鼻を近づけます。ほのかに甘く、澄んだ香りが鼻先をくすぐり、思わず瞳が細くなります。

「みんな、ちゃんと冬を越してるんだね」と心の中で呟きながら、小道を一歩ずつ大切に踏みしめていきました。

風がやさしく髪を撫で、遠くでパン屋の煙突から白い煙がまっすぐ立ちのぼっています。季節の移ろいと、今ここにある静かな幸せを、ミャオはしっぽでしっかり味わっているのでした。

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