12月03日 19:26 パン屋の窓辺であたたかな夜

パン屋の明かりは夜のとばりの中でほのかに輝いていました。

ミャオ・シルヴァはふわふわの銀灰色のしっぽを膝にのせ、窓際のクッションに身を沈めます。窓の外には、まあるい街灯が雪をやさしく照らし、まばらに降った雪が静かに積もっていました。おっとりとした手つきで、まだ湯気の立つパンをちぎり、かすかに甘いハチミツ入りのハーブティーをそっと口に運ぶと、体の芯まであたたかくなります。

パン屋の奥からかすかな笑い声とパンを焼く香りが混じって流れてきました。外の街路樹には、ほんのりと雪がつもり、夜の冷たさの中で、パン屋の窓辺だけが小さな春のようにあたたかかったのです。

シルヴァはふと、こんな穏やかな夜にも、小さな幸せがいくつもあふれていることに気づきました。

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