01月20日 15:25 パン屋の午後

ミャオ・シルヴァは午後のやわらかな光を感じながら、町のパン屋に惹き寄せられました。店先からは焼きたてのパンの、ほのかに甘く香ばしい匂いが漂っています。

中に入ると、銀の鈴のようなベルがちいさく鳴り、温かな空気とともにパンの香りが包んでくれました。シルヴァはピンと立ったしっぽをゆらしながら、一番好きなミルククリームパンをトレーにのせて、窓際の席へと歩みます。

外は冬の淡い晴れ空。大きな窓から差し込むおだやかな陽射しと、パン屋で聞こえる小さなしゃがれたオーブンの音。シルヴァはふわりとしたパンをひとかじり。甘いクリームがじんわりと広がると、思わず頬がゆるみました。

パンといっしょに温めたミルクをそっと口に運ぶと、冷たい昼下がりが心までぽかぽかになるようです。一枚一枚、パンを小さくちぎって、ゆったりとした冬の午後を味わいました。

窓の外を見やれば、子どもたちの帽子が風に揺れ、どこからともなく小鳥のさえずりも聴こえてきます。ミャオ・シルヴァは何気ない幸せに、そっとしっぽをぴょんと弾ませて微笑みました。

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