11月20日 20:23 霧夜のやさしい灯り

初冬の冷たい夜、ミャオ・シルヴァはルナ・ティレルの細い路地裏を、白い息をふわりふわりと漏らしながら歩きました。街灯の明かりは淡く、やさしく石畳を照らしています。

ほんのり霧が立ちこめ、空気はしんと静かで、足音だけが控えめに響きました。ミャオの毛並みもうっすらと夜露に濡れ、しっぽは緊張するようにまっすぐ伸びています。

今日は近くに住む友だちの家へ遊びに行く約束の日。扉のすき間からこぼれるあたたかな灯りと焼き菓子の香りに、ミャオの瞳はぱっと輝きました。

「こんばんは」と控えめに小さく声をかけると、中からやさしい声とぬくもりがあふれて、寒い夜に小さな安心がにじみます。この夜、静かな街の片隅で、心あたたまる時間が始まりました。

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