01月13日 18:54 キャンドルと夜のはじまり

月読通りの角、ひときわ控えめな明かりの灯る古い雑貨屋。そのショーウィンドウには、小さな手作りキャンドルがずらりと並んでいました。ミャオ・シルヴァはふわふわのしっぽを揺らしながら、ガラス越しに一つひとつの色や形を眺めます。

霧が静かに街を包み、通りには淡い光が浮かんでいました。あたたかなオレンジ、深いブルー、雪のきらめきのような白。それぞれのキャンドルにそっと鼻先を近づけると、ハーブや柑橘のやさしい香りがふわりと広がります。

店の奥からは、かすかな音楽と、柔らかな誰かの声が漏れてきます。シルヴァは世界が夜へ静かに溶けていく、そんな瞬間を、両手をそっと合わせてそばで感じていました。ゆっくり薄れていく夕暮れの気配と共に、静かな幸せが胸いっぱいに広がります。

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