やわらかな曇り空の朝、風鈴の庭はしんと静まっていました。
ミャオ・シルヴァはふわふわのしっぽを揺らしながら、きゅっ、きゅっと雪を踏みしめて庭を歩きます。枝に積もった雪は小さく光り、冷たい空気にミャオの息が白く浮かんでいました。
時おり、木々にかけられた風鈴が、淡い風に揺れて透きとおる音を奏でます。その音は、まだ眠っている庭と、起きたばかりの自分自身におはようと言ってくれているよう。ミャオは手のひらに新しい雪をのせ、しずかにその冷たさを感じます。
「今朝の雪は、昨日よりもやわらかいな」──そう思いながら、彼女は少しだけ背伸びをしました。
ふしぎと心もからだも、澄みきった風に包まれてゆきます。風鈴の庭は、冬の朝の静けさに包まれた、小さな宝箱のようでした。

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