冷たい朝の空気には冬の小さな音たちが潜んでいます。ミャオ・シルヴァは寝起きのふわふわした髪を直しながら、やわらかな朝焼けのなか、霜がきらめく石畳の道を一歩ずつ進みました。歩くたび、しっぽも心もちぴんとたち、それに連れて少し背筋ものびていきます。
今日のミャオの目的は、新しい年を迎えるためにお部屋に飾る花を集めること。小道の両脇には冬越しのビオラや、霜に負けずに咲く小さな星型の花。白や薄紫の花びらが朝露をまとい、静かに朝日に輝いています。
指先でそっと花を摘んでは、手提げのかごに優しくおさめました。遠くで鳥が歌い始め、町の屋根も朝日に染まります。そのたびミャオは耳をぴくぴくさせ、花と光と歌を胸いっぱいに吸い込みました。
今年最後の朝。ひんやりした空気も、歩く小道も、特別に静かで美しい時間です。ミャオは新しい年を思い浮かべながら、花束をそっと抱きしめました。

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