暖かな部屋に広がる静けさの中、窓の向こうではふんわりと雪が舞い始めています。ミャオ・シルヴァは、柔らかな毛布にすっぽり包まったまま、暖炉の前に座っています。ぱちぱちと薪が燃える音と、ハーブのさわやかな香りが部屋をやさしく満たしていました。
今夜は、手縫いの小さな布袋に魔法のハーブをひとつひとつ詰め、きゅっとリボンで結びます。明日、街の友人たちへそっと届ける予定なのです。ハーブの袋を手に取るたび、淡い夜の光にしっぽが伸びて、緩やかに揺れます。
窓の外を眺めると、ルナ・ティレルの屋根も道も銀色のベールに包まれていきます。『雪の夜…なんて静かでやさしい時間なんだろう』と、ミャオはゆっくりまばたきをしました。手元のハーブに顔を近づけて、思わず小さく微笑みます。
静けさに包まれた夜、ほんのり魔法の香りが、明日も優しい日にしてくれそうです。

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