08月29日 15:11 霧の丘のスケッチ

霧の丘は今日もうっすらと淡いヴェールに包まれていました。

ミャオ・シルヴァはふわふわのしっぽを身体に巻きつけながら、足元の露を踏みしめて丘の上までゆっくりと歩きました。辺りには、白や淡い紫の可憐な花々が静かに咲いています。霧が光をやさしく散らし、空気がとても柔らかく感じます。

ミャオは小さなスケッチブックを膝に乗せ、しゃがみこんで花の輪郭をていねいに描き写しました。指先に冷たい朝露がかかりますが、その感触さえ心地よく、草の匂いや土の湿った香りも、穏やかに彼女の心を満たしていました。

花びらをそっとなぞるように鉛筆を走らせると、しっぽがふわっと立ち上がります。耳は霧の中の小鳥のさえずりへぴんと向き、ひとつ、またひとつと丘の静けさに溶け込んでいきました。

やがて描きあげた小さな花の絵を眺めて、ミャオはふわりと微笑みました。「今日の霧も、とてもやさしいね」と心でつぶやきながら、丘の時間をゆっくり味わいました。

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