12月15日 18:45 月映ゆる湖畔の静かな夜

ティレル湖に冬の夕暮れが静かに訪れると、湖面には薄く氷が張り、岸辺にはひそやかな月明かりが優しく広がります。ミャオ・シルヴァは、ふわふわの銀のしっぽをそっと膝にまとめ、あたたかなパンを包みから取り出して、小さくかじりました。ほのかに甘い香りが冷えた空気の中にふわりと溶けていきます。

遠くでは雲が淡いヴェールのように空を流れ、ぽつりぽつりと星が瞬きはじめていました。湖畔には風がほとんどなく、たまに氷がきしむような小さな音だけが静寂をやわらかく揺らしていました。

ミャオは膝を抱え、湖の静けさに耳を澄ませます。凍る湖面に映る月はひんやりと青白く、けれどどこか優しくて、彼女の心もじんわりと温まるのでした。焼きたてのパンの塩気と甘さが、冬の夜にそっと寄り添います。

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