朝の空はうす水色に澄み渡り、ミャオ・シルヴァの銀色のしっぽに朝露がきらきらと光っています。ティレル湖のほとりでは、小さな白い花たちが夜明けのしずくをまとい、やさしく揺れていました。
シルヴァはふわふわの毛を少しだけ濡らしながら、ひとつひとつ丁寧に花びらを摘んで、小さな花束にまとめていきました。そよそよと湖から風が吹き、花の香りと、わずかに甘い朝の空気が混ざり合ってとても心地よいのです。
湖面をすべる光や、遠くの鳥のさえずりも、全部が静かな朝の贈り物のように感じられました。花束が完成して、シルヴァはそっと微笑みます。「今日もきっと、やさしい一日がはじまる」──そう胸のなかでつぶやきながら、しっぽをふんわりと揺らしました。

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