野原一面にまだ誰も足を踏み入れていない新雪が広がっていました。
ミャオ・シルヴァは静かにその白い絨毯の上へ歩み出し、ふわりと寝転びます。銀灰色の尾が雪に沈み、耳は冷たい空気にぴくりと揺れました。
頭上には、うすい藍色の冬空にふわふわの雲が小さく流れていきます。息を吐けば、白い息がゆっくりと空へとけてゆき、世界はしん、と静まり返ったままです。
陽射しにきらきら光る雪、微かに漂う凛とした冷たい香り。しばらく雲の移ろいを眺めていると、心はどこまでも穏やかになり、胸の奥から小さな幸せがじんわり広がっていきました。
「今、この静けさだけで十分」そう感じながら、ミャオ・シルヴァはしばらく空と雪の美しい調和に身を委ねていました。

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