ミャオ・シルヴァは午後のやわらかな曇り空のもと、ルナ・ティレル北側に広がる静かな森をそっと歩いていました。
落ち葉がふかふかと音をたて、小さな足あとが絨毯のような道に続いていきます。風は冷たいけれど、森の奥には木々のぬくもりが残っていて、ほのかに湿った土の香りと枯れ葉の香りがまじりあっていました。
しっぽがふわり、と柔らかく揺れるたび、木立の奥の小さなものに目がとまります。そこには、小さな帽子をかぶった冬のきのこが、ぽつりぽつりと並んで生えていました。翡翠色の瞳がまるくなり、「わぁ」と小さく声がこぼれます。
静かな森の中、ミャオ・シルヴァはしゃがみこんで、珍しいきのこをじっくりと観察します。そのひととき、森の音とやさしい曇り空がふたりきりの時間を包んでいました。

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