春の午後、ルナ・ティレルの北側に広がる小さな草原では、優しい薄曇りの光が一面の緑をふんわりと包んでいました。
ミャオ・シルヴァはふかふかの銀灰色のしっぽをのんびり揺らしながら、草の海をそっと歩きます。耳がぴくぴく動いて、草むらでささやく小さな生き物たちの声や、そよぐ風の音を感じ取ります。
今日は、四つ葉のクローバーを探したい気分。手をそっと草の間に伸ばして、よく見ると、緑の中で小さな葉がきらきらと光っています。ひとつ、ふたつ、みっつ──なかなか見つかりませんが、探している時間も心地よく感じられました。
ふと、しっぽを跳ね上げて、ひときわ丸くて可愛いクローバーを見つけました。それは、四枚の葉を持つ、まるで小さな奇跡。一瞬、世界が静まり返ったような気がして、ミャオの大きな翡翠色の瞳が嬉しそうに輝きます。
春風にクローバーとしっぽを預けて、今だけの静かな幸せを心いっぱいに味わうのでした。

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