日がとっぷりと暮れはじめ、ルナ・ティレルの細い裏路地に、静かな粉雪が舞い始めました。ミャオ・シルヴァはふわふわの銀色のしっぽで、頬にふれる雪のひんやりした感触を楽しみながら歩いていきます。
路地の奥では、小さなパン屋の明かりが黄昏の中でぽっと灯り、あたたかな焼きたてパンの香りがふわりと流れてきます。寒さに震えながらも、その匂いにつられて、ミャオはそっとドアを押しました。
店内には焼き立てのパンが並び、ほのかなバターとミルクの香りが心まで温めてくれるようです。ガラス越しに外を眺めると、雪は静かに世界を白く染めていきます。ミャオは手のひらに小さなパンをのせ、今日も“ちいさな幸せ”を見つけたのでした。

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