薄い雲の向こうから、そっと差し込む朝の光が石畳を淡く照らしています。ミャオ・シルヴァは、銀色のしっぽに雨粒が弾む音を感じながら、広場へと続く道に立っていました。
通り沿いの花壇には、色とりどりの花が静かに雨を受け、その一輪一輪が小さな雫の宝石を身にまとって、しっとりと美しく揺れています。ミャオは静かにしゃがみこむと、大きな翡翠色の瞳で一つひとつの花の微笑みを探すように見つめました。
時折、小さなカエルが石と石の隙間をぴょこんと跳ね、鈴のような音が遠くから聞こえてきます。雨はやさしく耳をくすぐり、世界は不思議とやわらかな静けさに包まれています。
「雨の日の花って、なんだか嬉しそう…」ミャオはそっと心の中で呟き、濡れた石畳に足あとを残しながら、ゆっくりと今日の始まりを感じていました。

コメント