しとしとと小雨が降る朝、ミャオ・シルヴァはふわふわの銀色のしっぽをそっと傘の内側へ寄せて、ルナ・ティレルの北端に続く林間の細道を歩きはじめました。
ぬれた土としっとりとした葉の香りが、ひんやりした空気を優しく包みこんでいました。頭上にひろがる木々の葉はまだ少し秋色。小道の上には雨粒に濡れた落ち葉がたくさん舞い降りて、しっとりと輝いています。
ミャオはおっとりと歩みをすすめ、気になる葉を見つけてはしゃがみこみ、小さな手でそっと拾います。色とりどりの葉っぱを集めていくたび、しっぽがふわふわと嬉しそうに揺れました。
優しい雨音と、小鳥の静かな囀り。世界はやわらかに包まれています。
「今日も、小さな宝物をみつけた…」
心のなかで、そっとそう呟きながら、ミャオは暖かい家へとゆっくりと帰路につきました。

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