夜のルナ・ティレルは、静かに息をひそめたような佇まいです。ミャオ・シルヴァは、ふわふわのしっぽを揺らしながら星影通りを歩いていました。銀色の髪も夜風になびき、翡翠色の瞳には灯りの粒が映ります。
通りの角に立つ小さな雑貨屋。窓からオレンジ色のやわらかな灯りがこぼれ、並んだ小物やガラス瓶がきらきらと輝いています。その中には、ふしぎな形の時計や、月の模様が入ったティーカップも。
ミャオは静かに足を止め、ガラス越しのあたたかな世界をしばし眺めました。涼しい夜風が、耳をぴくりと動かしてくすぐります。遠くの鐘の音がひとつ、夜空に溶けていきました。
「いいなぁ、きっとこのティーカップでお茶を飲んだら、夢の続きを見られるかもしれない…」
そう思いながら、ミャオはまた静かな通りを歩き出すのでした。

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