秋の朝、ルナ・ティレルの広場にはやさしい日差しが降りそそぎ、朝市のテントが色とりどりに並んでいます。
ミャオ・シルヴァはふわふわの耳をぴこぴこと動かしながら、広場へとやってきました。新鮮な柿や林檎、まだ湯気ののぼる焼きたてのパン。その香りに、しっぽが思わずぴょんと跳ねます。
パン屋さんのほかほかのバスケットから、ミルクパンをひとつ。果物屋のおばあさんが差し出してくれた、小さな秋の栗も一つ手に取りました。
「この季節の果物、とっても甘いのよ」とおばあさんが微笑むと、ミャオは「わぁ、いい香り…」とほころびます。通り過ぎる風も、金木犀のやさしい香りを運んできました。
お日さまの光とたくさんの笑顔で満ちた朝に、ミャオの心もふんわりと温かくなりました。

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