10月11日 20:30 湖へ降る月と星

夜の帳がそっと街を包むころ、ミャオ・シルヴァはティレル湖のほとりへ向かいました。湖面には丸い満月がくっきりと映り、空には数え切れないほどの星がまたたいています。

薄いマントを羽織ったミャオは、お気に入りのハチミツ入りハーブティーをそっとカップに注ぎ、そのやさしい香りに鼻を近づけました。ひんやりした夜気と草のにおい、虫たちの静かな合唱、時折、湖面をすべるように渡る風の音。

ミャオは大きな翡翠色の瞳で、星の川をじっと見上げます。静けさのなか、しっぽがほわりと月明かりに浮かびあがり、耳が小さくぴくりと動きました。

「きれいだなぁ」とつぶやきながら、一口だけ甘いお茶をすすります。今夜も、世界は静かであたたかです。

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