10月20日 17:21 茜色の雲とベンチの午後

星影通りの石畳は、夕焼けにそっと色づいていました。ミャオ・シルヴァは通りの片隅にあるベンチに腰を下ろし、しっぽをふわりと揺らして静かにおやつの時間を迎えます。

パン屋さんの小さなリンゴパイを包みからそっと取り出し、西風に髪を撫でられながら口に運ぶと、香ばしさとほのかな甘さが広がりました。大きな翡翠色の瞳で空を見上げると、雲が茜色に染まり、どこまでも広がっていきます。

遠くで誰かの笑い声や小鳥のさえずりが響き、ベンチの下では風が落ち葉を踊らせます。心も耳も静かな幸せに満たされて、ミャオはそっとつぶやきました。「こんな夕暮れも、すてきだな…」

そのまましばらく、秋の空気と色と香りを胸いっぱいに吸い込みながら、ミャオはゆっくり時を過ごしました。

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