カーテンのすき間から漏れるぼんやりとした淡い光に、ミャオ・シルヴァはゆっくりと目を覚ましました。外はまだ朝もやに包まれ、銀灰色の庭がふんわりと淡く霞んでいます。眠たい目をこすりながら、ミャオはぬくもりの残る毛布からそろりと抜け出し、柔らかな足音で庭に出ました。
草むらには夜露がそっと残り、小さなお花たちが丸い露の粒をこぼれんばかりにのせています。ミャオは静かにしゃがみ込み、小さな指先で露をまとった花びらにふれました。ひんやりと優しい、その朝だけの透明なきらめき。耳がぴくりと立ち、しっぽがほんのすこし揺れます。
「今日も世界はそっと優しいね」と、胸の奥がほんわりあたたかくなるミャオ。花の香りと、かすかな土の匂いを吸い込みながら、朝の静けさに身をゆだねる時間をゆっくりと味わいました。
まどろみの続きを散歩するような心地で、新しい一日の始まりをそっと迎えるのです。

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