足元を包むやわらかな苔と、ほの白く漂う朝霧。銀灰色の毛並みにしっとり冷たい霧がまとわりつきます。
ミャオ・シルヴァは、首元にストールを巻き、静かな林道を一歩ずつ歩きます。木々は葉先に朝のしずくを宿し、時おり枝先からしずくがぽたりと落ちる音が聞こえます。遠くで鳥がひそやかにさえずり、森全体が深い夢の続きにいるよう。
空気がひんやりと肌を撫で、シルヴァの長いしっぽも時おり霧を揺らします。体の奥からゆっくり目が覚めていくこの朝、世界はしずしずと新しい一日を迎えていました。
林を抜けた先に、淡い朝の光が差し始めて、小さなクモの巣に朝露がきらりと光ります。ミャオはそっと足を止めて、その宝石のような一瞬を目に焼き付けました。

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