10月16日 15:19 風鈴庭園の音色

やわらかな秋の日差しが降りそそぐ午後、ミャオ・シルヴァは風鈴庭園の門をくぐりました。庭園に入った瞬間、優しい風が吹き抜け、頭上で小さな風鈴たちがカラカラと忘れがたい音色を響かせました。

彼女の銀灰色のしっぽが揺れるたび、低くなった日差しが葉の間にきらきらと影を落とします。翡翠色の瞳で色づき始めた木々を見上げ、ミャオは深く息を吸い込みました。草や土、そしてどこか甘い木の実の香りが混じった空気が胸いっぱいに広がっていきます。

風鈴と葉擦れ、遠くで鳥たちのさえずりが重なって、静かな午後なのに音楽のようでした。しばらく立ち止まり、そっと耳に手を添えると、ひとつひとつの風鈴の音が微妙に違うことに気づきます。

柔らかな陽と揺れる音が心からほどけていき、ミャオの表情もゆるやかにほころびました。「ああ、今日はとても、いい音だな」と、しっぽがぴょこんと跳ねました。

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