08月21日 16:21 ガラス細工の夏光

町に一つだけある星影通りの雑貨屋は、夏の光に包まれてきらきらと輝いていました。ミャオ・シルヴァはふわふわのしっぽをそっと揺らしながら、ショーケースに並ぶ小さなガラス細工をひとつずつ眺めていきます。

ガラスの中に閉じ込められた淡い色の花や、月の形をしたオーナメント。そのひとつひとつに触れないように頬を近づけて、小さく「きれい…」とつぶやきました。

雑貨屋のご主人が、氷をたっぷり浮かべたレモネードを差し出してくれます。グラス越しに伝わる冷たさも、そよぐレモンの香りも、じりじりとした午後の暑さを忘れさせてくれるようでした。

窓の外では、蝉が元気よく鳴いています。ミャオは耳をぴくりと動かしながら、ガラス細工が映す光の小さな世界に見とれて、ゆっくりと時を過ごすのでした。

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