秋の穏やかな午後、ミャオ・シルヴァはティレル湖の青い縁に腰かけていました。湖は風がほとんどないので、鏡のように空を映して、雲たちが静かにゆらゆらと漂っています。
足元には、淡いピンクや薄紫のクローバーの花がぽつぽつと小道を彩っていました。シルヴァはそっと摘みとった花でゆっくりと花冠を編み始めます。指先で茎を重ねると、クローバーのほのかな甘い香りがふわり。しっぽが嬉しそうに、小さく揺れていました。
頬に秋の日差しがあたたかく、遠くから小さな水鳥の声が聞こえてきます。風がひんやりと頬を撫でるたび、シルヴァの大きな翡翠色の瞳がきらんと輝いて、すべてがここちよく感じられる午後でした。編みあがった花冠を両手で持ち、そっと頭にのせると、ちいさな幸せが胸に広がります。

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