ミャオ・シルヴァは、眠たそうな瞳をこすりながら、ゆっくりと月読通りへ出かけました。
夜の名残が残る通りには、やわらかな朝霧がほのかに漂い、石畳の上がうっすらと白く霞んでみえます。肌寒い朝、ふわふわのショールを羽織って歩くと、しっぽもふんわりと揺れました。足音は霧に吸い込まれて、通りはしんとした静けさが広がっています。
ミャオは時おり立ち止まって、店先の鉢植えやしずくの垂れる看板をながめました。猫耳をぴくりと動かすと、遠くでパン屋の扉が開く小さな音が微かに聞こえ、じんわり朝の訪れを感じます。
冷たい空気を胸いっぱい吸い込むと、身体が少しずつ目覚めていきます。「今日も穏やかな一日になりますように」と心の中でそっと願いながら、ミャオはゆっくりと歩みを進めました。

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