10月08日 18:16 雨音と本屋の窓辺

空はしっとりとした秋雨に包まれ、ルナ・ティレルの石畳には小さな水たまりができていました。ミャオ・シルヴァはふわふわの銀色のしっぽにほんのり雨粒を受けながら、翡翠色の瞳を細めて傘をさし、ゆっくりと歩きます。

傘にあたる雨音が心地よいリズムになって、通りの空気まで柔らかく感じました。涼しい風に混ざる湿った土の香りや、木の葉から落ちる雫の音。ひとつひとつが優しい世界を紡いでいきます。

角を曲がると、ちいさな本屋の灯りが雨にぼんやりとにじんでいました。ミャオはそっと扉を開けて、ホッと暖かな空気に包まれます。本の紙の匂いと雨の香りが混じり合い、胸の奥が静かに満たされました。

窓際のベンチに座って、童話集を手にページをめくるたび、しずかな雨音と物語が優しく響き合う。そんな夕暮れのひとときです。

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