街のざわめきが遠のき、秋の夜風がほほをなでる並木道。
ミャオ・シルヴァは、銀色のしっぽをゆったり揺らしながら、一歩ずつ柔らかな石畳を歩いていきます。ふわりとしたストールに包まれた体は、夜の空気とぬくもりの狭間で、心地いい静けさに守られています。
梢の間からは、薄い雲をすべる星の光がちらちらと零れ落ちてきて、小さな点々が夜の道しるべになってくれるようです。並木の葉が風に揺れて、ささやく音が耳をくすぐります。
足もとには落ち葉がカサリと音を立て、そのたびに敏感な耳がぴくぴくと動きます。それもまた、夜の散歩だけの贈りもののよう。
家々の窓からこぼれる灯りを横目に、ミャオ・シルヴァは「今夜も、静かでやさしい夜だな」と、そっと胸の中でつぶやくのでした。

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