朝のルナ・ティレルの市場は、まだ眠たげな静けさとやわらかい光に包まれています。
ミャオ・シルヴァは、ふわふわのしっぽを小さく揺らしながら、ひんやりとした石畳をゆっくり歩いていました。お店の棚には、朝摘みのイチゴやブルーベリーがきらきらと並び、ほんのり甘い香りが漂っています。まだ空気は少しひんやりしていて、耳先に朝露の冷たさが心地よく感じられました。
ミャオは両手で小さな籠を抱え、どのベリーにしようかと真剣に見つめます。しっぽがすっと立ち上がり、瞳がやわらかく輝きました。小鳥たちのさえずりが市場の片隅で響き、ミャオの胸にポッと小さな幸せが灯ります。
選んだベリーをそっと籠に入れ、「今日もいい一日になりそう」と、優しく心がほころびました。雲が薄い朝空の下、ミャオはお家へと続く道を、小さなベリーの香りを大事に包みながら歩いていきます。

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