08月21日 20:55 霧の丘に灯る夜

霧の丘の頂上は今夜も静かです。銀灰色の毛並みが夜気にやさしく溶け込むように、ミャオ・シルヴァは長いしっぽをふわりと草に預け、小さなランタンの明かりを灯しました。 

夜の空には淡い霧が優しくまとわり、町明かりがぼんやりと遠くに漂っています。静けさの中で、時おり草がふわりと揺れて、ほのかな甘い香りが漂いました。耳には虫たちの静かな合奏や、草がそよぐ細やかな音がひっそり響きます。

ミャオは静かに座りこみ、ひんやりとした空気の中で温かいハーブティーの湯気を楽しみました。丘の上は安心できる場所、時の流れも、霧のゆらめきも、すべてが優しく感じられました。

「今夜の丘も、ふしぎなくらい、静かで素敵だな」と、翡翠色の瞳に映る灯りを見つめながら、ミャオの胸はそっとふくらみます。

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