08月11日 08:12 雨あがりの月読通りと布細工屋

月読通りの朝は、淡い小雨の余韻が残っていました。

ミャオ・シルヴァはふわりとした銀色の髪を雨除けの帽子の下に隠し、傘を片手に静かな石畳を歩きます。まだ店先が準備中の通りには、水たまりがキラリと光り、軒先からしずくが落ちる音が心地よく響いていました。

通りの先には、小さな布細工屋さん。ガラスの扉には、朝露の粒とミント色のカーテンが揺れていて、やさしい光が中から漏れています。傘をたたみながらお店に入ると、ほんのりと洗いたてのリネンと、ハーブの香り。

「おはようございます」と小声でつぶやき、ミャオは新しい布地やボタンを指でなぞりながら、何を作ろうかと静かに心を弾ませました。静かな朝の街角には、優しい新しい一日がゆっくり始まろうとしていました。

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