07月20日 16:09 夏の光とちいさな刺しゅう

窓辺からは、黄金色の西日がやわらかく射し込み、ミャオ・シルヴァの手元をそっとあたためます。机の上には色とりどりの小さな布切れが並び、ふわふわのしっぽが興味津々に揺れていました。

コットンの白い布に、夏に咲く草花をモチーフにほんのり色糸をすべらせていきます。どこか遠くからヒグラシやセミの合唱が聞こえ、夏の終わりのような心地よさが部屋に広がります。

針仕事に集中するたび、ミャオのしっぽはぴんと立ち、翡翠色の瞳もほんの少し細まりました。窓の向こうでは、陽炎のような暑さの名残が揺らめき、小さな風がカーテンをふわりと膨らませていきます。

心をこめて刺しゅうした一枚めのコースターをそっと手にとり、「いい感じ…」と静かにつぶやきます。その小さな達成感に、胸の奥がほんのりあたたかくなりました。

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