午後の陽射しがきらきらと石畳に反射して、ミャオ・シルヴァのしっぽがほんのり影を落としました。
ティレル湖のほとりから伸びる、誰もいない小さな道。空には入道雲がふんわりと、まるで綿飴のように浮かんでいました。ミャオは優しい日差しに目を細めながら、道端に咲く野草をそっと摘み取ります。
遠くでひぐらしの鳴き声が響き、空気にはわずかな水辺の涼しさが混じっています。足元の野草たちは風に揺れて、甘い緑の香りを漂わせていました。摘んだ草花をまとめて小さな花束にし、ミャオは嬉しそうに耳をぴくぴくさせながら歩きます。
時折、ふっと立ち止まって、湖の水面に白い雲が映るのを見上げました。どこかでパン屋の風鈴が微かに響き、のどかな夏の午後がゆっくりと流れていきます。

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