07月02日 13:02 霧の丘を歩けば

霧の丘には、淡い雲が空をなでるように漂っていました。ミャオ・シルヴァはお昼過ぎの柔らかな光のなか、ふわふわした毛並みにそっと風を感じながら、丘の小道をのんびり登っていきます。

足元には、夏の始まりを告げる小さな野花がぽつぽつと咲き始めていて、彼女はしゃがんでは耳をぴくりと揺らし、一輪ずつ丁寧に眺めました。白や薄紫の花びらには、雫のような露がきらりと光ります。

高い丘の上にたどり着くと、遠く街の時計台がかすかに見え、静かな界隈に木々の葉擦れの音がやさしく響きます。ミャオはしっぽをくるりと丸め、そっとひと息。

「うん、いい感じ……」と小さく呟くと、遠くで鳥たちの鳴き声が響き、ひとときだけ時間がとまったような、幻想的でのどかな午後が流れていきました。

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