07月01日 15:43 パンの香りと夏の雲

パン屋の扉を押し開けると、ふわりと甘い小麦とバターの香りが広がりました。ミャオ・シルヴァは思わずしっぽをぴょんと跳ねさせ、小さなテーブルに腰掛けます。

外では夏の雲がゆっくりと町を見下ろし、そよ風がパン屋の窓からそっと忍び込んで、焼きたてパンに微かな涼しさを添えてくれました。ミャオは冷たいミルクを一口、ごくり。その優しい味わいが喉を静かに潤します。

パンの中には甘いジャムが隠れていて、頬張るたびに小さな驚きと幸せが広がります。窓の外を子猫や住人たちがのんびりと歩いていき、シルヴァは大きな翡翠の瞳でその景色をじっと見つめました。

「今日もいい日だなあ」と、心の中でつぶやきながら、しっぽはくるくる嬉しそうに揺れていました。パン屋の穏やかな午後は、ゆったりと流れる時間とおいしい香りで満たされていました。

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