ミャオ・シルヴァは、ひんやりとした朝の空気に包まれながら、ふわふわのマフラーを首に巻いて玄関を出ました。まだ町には静けさが残り、彼女の息は白く空に溶けていきます。
霧の丘へ続く小道は、足元まで白い霧が流れて、世界がまるでやわらかな綿布に包まれているみたいです。ミャオは、しっぽで霧をまといながら、一歩一歩、丘の上を目指して歩きました。草露が朝日にきらりと光り、朝焼けの淡い橙色が空と霧をやさしく染めます。
道端では秋の名残の野の花が、霧につつまれながら控えめに咲いていました。ミャオはそっと腰をおろし、大きな耳をすこし動かして、遠くから聞こえる鳥のさえずりや鹿の足音に耳を澄ませました。
静かな丘で、小さな幸せを胸に、彼女は柔らかな朝の光と霧をひとつずつ感じながら、ゆったりとした時間を過ごすのでした。

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