ミャオ・シルヴァは夕暮れどき、町の中央広場へそっと足を運びました。石畳の上に立つと、青みがかった空からぽつり、ぽつりと小さな雨粒が落ちてきます。銀灰色のしっぽがふるりと揺れて、耳が雨音をじっと聞き取りました。
ミャオはお気に入りのカラフルな傘を大きく広げて、その下に小さな世界をつくります。傘の布に、しずくがリズムを刻みます。その音は優しい子守唄のよう。広場に咲く初夏の花々も、雨を受けて輝き始めました。
ほんのわずかなひととき、雨の音と色に包まれて、ミャオは静かに目を閉じます。傘の内側にあたたかなひろがりを感じながら、世界が静かに潤う夕暮れを楽しみました。

コメント