東の小高い丘は、今日も草の香りで満ちていました。
ミャオ・シルヴァはふわりとしたしっぽをそっと大地に伸ばし、陽だまりの上に座りました。手にはお気に入りの古びた絵本、膝には摘みたてのカモミールやクローバー。ページをめくるたび、静かな物語たちが風に乗って流れ、耳の先が心地よく揺れます。
そばには小さな白い花もちらほら。それを指で編みながら、頭にそっと花冠をのせてみました。優しい風がその冠をくすぐり、輝く緑の中でミャオの瞳もきらりとはずみます。
丘の上から街を見渡せば、遠くまで青空が続きます。街のにおい、草の色、ささやかな喜び。そのすべてが、今日という日の特別な贈りものに感じられるのです。

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