雨が静かにあがった夕暮れ、ミャオ・シルヴァはルナ・ティレルの北端にある、小さな古い石橋の上に立っていました。
濡れた石畳からほのかに草の香りが立ちのぼります。空を仰ぐと、淡いピンク色の雲が夕陽に染まり、湿った空気の中で小鳥たちが羽根を整えています。
シルヴァのしっぽは心なしかわくわくと揺れていて、彼女の大きな翡翠色の瞳は、虹が現れるのをじっと待っていました。耳を澄ませば、町の木立から小さな音楽隊のようなカエルの声が遠くで響きます。
やがて、空の端からほんのかすかな虹色がのぞきました。シルヴァはそっと微笑み、石橋の上で小さく跳ねてみます。そのささやかな幸福に包まれながら、夕暮れの世界とふんわり調和していました。

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