12月01日 15:11 霧の丘の小さな野花

霧の丘は、今日もしんと静かでした。淡い灰色の空の下、やさしい初冬の霧が草原をやわらかく包みます。ミャオ・シルヴァは冷たい風を感じながら、ふわふわのショールに顔をうずめました。

薄い霧のカーテンをくぐるたび、草の露がしっぽの先を濡らします。それでも彼女は一歩一歩、ゆっくりと歩を進めました。淡く色づく葉の隙間に、小さな野花がひっそりと咲いているのを見つけると、ミャオの緑の瞳がふんわりと笑います。

遠くから鐘の音がかすかに響いてきて、丘の静けさに心地よく重なりました。彼女はゆっくりしゃがみ込み、野花をそっと指でなぞります。霧の中、やさしい香りとともに、時間だけがそっと流れていきます。

帰り道、しっぽは嬉しそうに揺れ、心までふんわり温かくなったのでした。

コメント

タイトルとURLをコピーしました