丘に登ると、風がやさしく毛並みを撫でていきます。霧の丘にはうっすらと冬の名残りが残り、遠くの町並みが青い空の下で静かに広がっています。ミャオ・シルヴァはお気に入りのバスケットを持ってきていました。パン屋さんで買った焼きたてのパンは、まだ温もりが手のひらに伝わります。
陽だまりの草の上に小さなクロスを広げ、瓶につめたハチミツ入りハーブティーをそっと注ぎます。草の香りと、ちぎったパンからふわりと立ちのぼる香ばしさが混ざり合い、幸せな気持ちで耳がぴこぴこと踊ります。
雲がぽかりと浮かぶ空の下、野の花がそっと揺れています。時折聞こえる小鳥たちのさえずりに、しっぽがうれしそうに揺れます。ほんのりとした温かさとおいしいパンと、少し贅沢なお昼のひとときです。

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