風鈴の庭は、小さな花が朝の光に目を覚ます場所です。ミャオ・シルヴァは、銀灰色のしっぽを嬉しそうに揺らしながら、花壇の小花を一輪ずつじっと観察していました。雲が空をゆっくり渡っているせいか、光が柔らかく揺らいで、花の色も時々変わって見えます。
ふいに、春のそよ風が吹きぬけると、数えきれないほどの風鈴が銀のしずくのように響きました。その音色はどこか懐かしく、心の奥にすうっと届くもの。ミャオは瞳を細めて、耳をぴくぴくさせながら、風鈴越しに浮かぶ白い雲を見上げました。
花の香りと風鈴の音、やわらかな雲の流れ。ミャオの朝は、静けさとちいさな奇跡に包まれていました。

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