03月04日 08:03 晨露の森の小さな贈りもの

晨露の森へ続く小道は、朝の静かな気配に包まれていました。銀灰色の毛並みに露をふんわりまとわせながら、ミャオ・シルヴァはひと呼吸ごとに優しい空気を肺いっぱいに吸い込みます。

小さな足元には、冷たい露がきらきらと輝き、踏みしめるたびに草葉の香りがふわりと舞い上がります。森の奥からは、鳥たちの小さなさえずりが聞こえてきて、目線の先には淡くすみれ色に染まった空が薄もやの向こうに広がっていました。

ミャオはそっとしゃがみ込み、葉陰に顔を近づけます。今朝見つけられるかしら――そんな小さな期待を胸に、しっぽがぴんと立ちます。やがて、細かな葉の間から、赤く熟した野苺がぽつぽつと顔をのぞかせているのを見つけて、ミャオの瞳がほころびました。

ここだけの静かな朝の贈りものに、心がふんわりほどけるのでした。

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