02月01日 07:45 朝靄のティレル湖で

薄く白い朝靄が、ティレル湖を静かに包み込んでいました。ミャオ・シルヴァは両手でほっぺたを温めながら、湖のほとりにそっと腰を下ろします。

銀灰色のしっぽは、冷たい空気の中でぴんと伸び、翡翠色の瞳に映る湖面は、ほんのり青みがかった冬色です。水面には薄らと雲が溶け込み、空と湖の境界がふわりと溶け合います。

霧に満たされた世界は、どこか遠い夢の中のよう。深く息を吸い込むと、ひんやりとした空気の中に、湖のほのかな香りが広がります。その静寂に、ミャオ・シルヴァの耳はぴくりと揺れて、小さな波音や遠くの鳥のさえずりをそっとひろい集めるのでした。

「今日もきれいな朝…」小さくつぶやくと、冬の始まりの静かな朝に、淡い希望がそっと灯った気がしました。

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