町外れの干し草小屋は、曇り空の下でほのかに静かです。軒先をかすめる風が柔らかく、扉を開くたび乾いた干し草の甘い香りがふんわりと鼻先をくすぐりました。
ミャオ・シルヴァはそっと干し草の山に身を預け、ふわふわの感触にしっぽをくるりと丸めます。窓から射し込む柔らかな光が、草の小さな粉を舞い上げて、金色にきらめきます。
世界はしんと静かで、ミャオの耳には自分のゆったりとした息づかいと、遠くで小鳥がさえずる声だけが届きました。時折、風が小屋の隙間を抜けるたび、草の音とともに、どこか遠い昔の夢のような安心感が心を包みこみます。
「…いい香り。今日はちょっとだけ、うとうと…」
そのまままどろみながら、ミャオ・シルヴァは草の香りと優しい光の中、ゆっくりとした午後を過ごすのでした。

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