09月25日 17:44 雨の月読通りを歩いて

夕暮れの月読通りは、薄紫の光と静かな雨の気配に包まれていました。

ミャオ・シルヴァは、お気に入りの紺色の傘を小さくくるくると回しながら、濡れた石畳をゆっくり歩きます。小ぬか雨が耳としっぽにしっとりとやさしく触れ、ミャオは思わずふふっと小さく微笑みました。

軒先の花々は、雨粒を受けて色鮮やかにきらめいています。ペチュニアやマリーゴールド、秋桜の小さなつぼみまで、どの花も自分だけの物語を湛えているようでした。ミャオは足を止め、甘い土の香りと雨の音に耳を澄ませます。

家々の窓からもれるあたたかな灯りが、雨と夕暮れのあわいを、やさしく照らしていました。ミャオのしっぽはゆったり揺れ、心の奥から「今日も静かに、いい日だったな」と思えました。

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