斜めに差し込む冬の光が、ルナ・ティレルの郵便局前に柔らかく照らしていました。ミャオ・シルヴァは白銀の毛をふわりと膨らませ、木のベンチに座ります。郵便局の窓口で手渡されたばかりの封筒から、色とりどりの絵葉書を取り出しました。雪の精が遊ぶ森や、静かなしじまに咲く早春の花――すべて優しい筆記体で、遠くの友からの便りです。
ミャオは小さな尻尾をわくわくと揺らし、お気に入りのペンを取り出します。雪が舞う中、ベンチのそばでは純白の雪うさぎがちょこんと現れ、静かに彼女を見つめていました。
「今日はどんな優しい言葉を綴ろうかな」ミャオは耳をぴくぴくと動かします。夕暮れの町には郵便屋さんの足音と、ほんのり甘い焼き菓子の香り。返事の言葉を、そっと絵葉書の端に乗せました。
ミャオの世界は今日も手紙のぬくもりと、雪うさぎの柔らかな気配で満たされていました。

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