06月13日 16:33 ガラス細工と夕暮れの通り

月読通りの夕暮れは、ほんのり赤く街を染めます。石畳の路地に響く小さな鈴の音を背景に、ミャオ・シルヴァはお気に入りの雑貨屋のドアをそっと開きました。中からふわりと蜜柑とハーブのよい香りが漂います。陽射しが斜めに差し込む店内で、棚の上には色とりどりのガラス細工がまるでおとぎ話の宝石のように並んでいました。

彼女はしっぽをゆるやかに揺らしながら、小鳥や月、星をかたどった小さなガラスの置き物をひとつひとつ、そっと指先で眺め回ります。光を受けてきらきら煌めくその透明な姿に、胸がほわりと温かくなりました。おっとりとうつむきながらも、たまに耳がぴくぴくと動いて、小さな発見にときめく様子が静かな空間に溶けこんでいました。

外では穏やかな風がドアベルを揺らし、今日一日の終わりをやさしく告げています。ミャオ・シルヴァはガラスの小さな星をひとつ選び、胸にそっとあてて、心に静かな幸せを灯しました。

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